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バーチカル・インフォメーション・サービス(Vertical Information Service)
インターネット上には無料、有料を含めて情報が氾濫している。最近では聞かれなくなったが、ネットサーフィンという言葉が登場した時には新鮮な響きがあった。
筆者はウィンドサーフィンをやっていたが、まさか丘に上がってウィンドウズで(ネット)サーフィンをやるようになるとは夢にも思わなかった。
ネットサーフィンも遊びで面白い情報を探している時は、時間潰しになって良いが、仕事で必要な情報を探す場合は、検索に手間が掛かるのが問題である。
「サーファーも情報の海の中で溺れてしまう」状態では困るのである。
そこで、分野別や業界別に関連する情報をまとめて提供するサービスが出てくるようになった。情報提供のサービスの流れを簡単にまとめてみると以下のようになる。

  第1期 データベース会社によるサービス(専用線、ファイル渡し)
       企業情報、人物情報、新聞記事情報、特定分野情報
       企業内専門家が対象

  第2期 パソコン通信によるサービス(文字ベース)
       上記の他、新聞記事速報、株価情報、グルメ情報などに拡大
       対象が一般ビジネスマン、個人顧客に拡大

  第3期 ネットサーフィンの流行
       インターネット上に無料情報が氾濫(時間浪費型サービス)
       Portal Service(集客サービス)
       対象はインターネット利用者全般

  第4期 バーチカル・インフォメーション・サービスの出現
       分野別、業界別に整理された情報、継続情報(時間節約型サービス)
       業界別、分野別などの垂直型「深掘り」情報
       ホームページやメールマガジン等により提供
       対象は分野別、業界別利用者

株式会社ミスミは元々は精密機械部品商社であるが、企業内起業家制度に基づき他の業界向けの新規事業に進出している。これらの業界における商取引と連携する形でVortal(ボータル) と呼ばれるインターネット事業も開始した。
これは Vertical(バーチカル) と Portal(ポータル) を合わせた言葉で、業界単位の専門的な情報やコンテンツを集約して提供する。

分野は全く違うが、同じような発想でコンテンツ提供を計画しているところがある。
株式会社平和情報センターでは、美容サロン向けにDVDプレーヤを配付し、そこにコンテンツを提供して雑誌の代わりに来客に見てもらおう、というサービスを企画している。
これは「BEAUTV」と名付けられ、美容サロンの顧客というターゲットに合わせてコンテンツを提供するサービスで、広告やショッピングビジネスとの連携を予定している。
ネットサーフィンとは違った形で、業界や分野をセグメントして情報やコンテンツを提供するサービスが今後のトレンドになるものと思われる。

Business@niftyコラム「eビジネスの現場」2001.02.06掲載

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