もはや、ビジネスの世界では、常識ですが、「近いうちに1杯やりましょう」と
言い合っているうちは、近いうちどころか、永遠に「1杯やる」話は、実現しません。
本当はその気はないのだけど、一応親愛の情を表すために、「近いうち」という
言葉であえて時期の明言を避けながら誘っているということは、サラリーマンなら、
阿吽の呼吸で、了解しています。
同様に、「近いうちに、会社を辞めて独立しようかと思っているんだ」など、
このたぐいの発言もだいたいは、近いうちに実現することはありません。
間違っても「近いうちっていつごろですか?」と聞かないのが常識です。
逆に言えば、「近いうち」と付けてさえおけば、どんな実現の可能性のなさそうな話を
しても、大丈夫です。上のような例だけではなく、
「近いうちに、大幅な人事異動があるらしいよ」といった根拠のない噂を飛ばしあって
楽しんでもいいでしょう。はずれても怒る人はいないはずです。