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@niftyなお店 フィリックスコラム

フィリックス コラム(2005年1月)

サラリーマンの挨拶


あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

「おはよう」「こんにちわ」といった儀礼的なやりとりだけが挨拶ではないということを皆さんサラリーマンは認識していると思います。たとえば、得意先をいきなり訪れた営業マンが、「近くまで、来たので、ちょっと挨拶に伺いました」と言ったとしましょう。もちろん彼は、「こんにちわ。ご機嫌いかがですか」 とだけ言いたくて来たわけではありません。

アポなしの突然の「挨拶」はだいたいにおいて、

  1. 前回の商談の返事の催促。
  2. 前から頼んでいる件を承諾させるためのプレッシャー
  3. 一度でいいからこちらの話を聞いて欲しいという無言のお願い

のいずれかです。

また、「新年の挨拶」「着任の挨拶」も力関係の確認や忠誠を誓う意思表示のための行為であることはご存知のとおり。
いずれも、共通しているのは、本当の目的をはっきり口に出してしまうのは、大人として「野暮」とされている点です。
「言わぬが花」の気持ちを「挨拶」という一言に込めるあたりに大人の小賢しさの美学が漂ってると言えるでしょう。

 
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