送別会のこころえ 2(左遷編)
(左遷)
栄転の辞令を受けた人よりも元気がいいのが「ちょっと左遷気味」の人です。明らかな左遷というわけでもないけど、まぁあのポストだったらもうこれ以上出世はないな、と思わせる異動が会社によってはよくあるものです。その場合、本人はここで俺が落ち込んだら、周囲のものに「やっぱりあれは左遷だ」という確信を与えてします。そうしたら周囲の者も気を遣うだろうし、憐れまれるのはいやだ。ここで俺が元気をださなくては!と決意する。実は私も含め周囲のものとしては、そのから元気ぶりに少し痛々しさを感じたりするのですが、同情などかけらもしてはなりません。
慰めるつもりの発言にも注意が必要です。
「いいなぁ俺も北海道行きたいな」といった発言も禁物です。笑顔で「じゃあ、遊びに来れば」と答えてくれたとしても、内心、「そんなに行きたいならてめぇが転勤しろよ」と怒りに燃えている可能性が「大」です。
とにかく不本意な異動をする人が下手に慰めようとせず、ひたすら本人の話を聞くという姿勢が大切です。しかし明らかに「左遷」という人に対して「ご栄転、おめでとうございます」とやると「イヤミかてめぇ!」となるので注意してください。
送別会を明るいムードに保っていないと、送られる人の気持ちが落ち込んでしまいます。するとお酒の力も加わって「いゃあ、はっきり言ってこの部署は嫌いだったね。
部長は言っていることとやっていることがいつも違うし」などと最後に鬱積した不満をぶちまけることがある。後味の悪い別れにしないためにも、友好ムードのキープを念頭において、会を進行させたいものです。 |