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@niftyなお店 フィリックスコラム

フィリックス コラム(2001年02月)

岩田 雅子
ZAN00466 2001/02/19 03:57
題名:フィリックスより
Date: Mon, 19 Feb 2001 03:57:54


最近、あったうれしいことを皆さんに報告します。

先日、同業者の女性に私の失恋話をしていた。振られたことをまるで昨日のよ うに覚えている。
私は男に冗談半分で「たった今、店の窓から飛びとりて死んでやる」と言った。
すると男は「君のそういうところがもう、ついていけなくなったんだ」と
「えーヒサン、へえ、世の中にそこまで言われる女っているんだ」
彼女は目がキラキラしてきた、本当にうれしそう、私は昔話をするんじゃな かったと後悔した。

「わかったわ、あなたが他人に対して、優しいわけが、雅子ちゃんて案外すご く優しいじゃない、それって男の人にいっぱい振られたからなのね」
そこへいくとさーと彼女は哀しげに眉をよせたが口が笑っている。
「私ってダメなのよね。子供の時から、男の人にチヤホヤされていたでしょ、 銀座にはいってから、これまたモテまくっていたわよね。だからさ私って人に 対して優しくないのよ、雅子ちゃんみたいになれないのよね」
私がムッとしたのはいうまでもない。

皆さんはわからないと思うけど、私は男性とつきあうと、尽くして、甘やかし ていい気にさせてしまう、その結果、手ひどいめにあうことが多いわけです ね。が、こんな風に書いたりしても、「失恋の記憶」というのは、とても辛い 昔のことだって胸がギュっと痛くなってしまう。

「男なんてもう信じられない」と後ろ向きな気分にはならなかったけど、 私は嫌われたんだという劣等感からはずっと逃げられなかったような気がする ところが、つい最近、新規のお客様と話していたら、その最中、彼はこう言っ た。「僕、ママの昔の彼氏、よく知っているよ」「え、誰のこと?」 「彼から2時間もママのことを聞かされました。すごく好きだったと切々と 言っていたよ」私はすんでのところで涙をこぼしそうになった。

ずっとずっと私は彼にフラれたと思っていたのであるが、向こうは向こうで 違うというのである。
「ううっ、嬉しい」長年のうっせきが一気に晴れたような気がする私であった それから、フラれたといじいじ覚えているのはやめよう。
フラれたなんてもう、言わない。
こういう場合「失恋」という便利な日本語がある。記憶なんて自分でいいよう に作りかえればいいんだ。
誰かに「うそつき」と咎められるわけじゃない。
「私は生まれつきモテていたんだ」とにかく、そう思う、そう、信じる 卑下した過去から、明るい未来が生まれるはずないもの。

 
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