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IT事例 女性企業家

Webでビジネスする女性企業家【Win-and-Win.net】
「オンラインショップの売上を上げる」ことを目的とした「オンライン・ショップ・パートナー(O.S.P)の全国ネットワークを運営している「Win-and-Win.net」(http://www.win-and-win.net/)の代表取締役、込山民子さんは、システムエンジニアとして働いた経験もあるほど、もともとコンピューター畑の人。
フリーのSEとしても活躍していたが、出産を機に一時休職。「在宅でも出来る仕事を」と考えていた時に、SE時代の知人から、HP製作をやってみないかと声をかけられた。

込山さんはHTMLを学びに学校へ行き、声をかけてくれた知人からの仕事もあり、まだSOHOという言い方もなかった時代に、在宅ワーカーとして注目を浴び、「主婦と呼ばないで」という著書も出版した。
しかし二人目の子を出産し、子育てに追われる間に、時代はIT革命へと突入。Web製作者も増え、SE時代は80万だった月収が、同じ時間、一生懸命仕事をしてもその10分の1にも満たない時もあるというくらい、単価が下がった。
「一体自分は何をやっているのだろう」そう疑問に思った込山さんは、「自分らしさを生かせる仕事」を、模索するようになった。
また極端に減った報酬を、SEの頃と同じ単価に戻すためにはどうすれば良いのかということも同時に考えた。込山さんが出した結論は他の人と「サービスで差別化」することであった。

そんな頃、オンラインショップの話を聞いた。良い商品を持ってきても、誰も見てくれなければ売れない、それは今まで「作ったこと」で終わっていた仕事と比べると、全く違った世界だった。
「作る」ことはあくまでスタートライン。勝負は「売れること」「集客できること」であるオンラインショップの魅力に、込山さんは惹かれた。

良い商品を持っていても「作る」ノウハウを持たない人に代わって、「売れる」サイトを製作する。それには、マーケティング、プランディング、ポジショニング、店舗デザイン・構築、販売、広告、システム構築に至るまで、全てに精通しなくてはならないが、それには相当な手間と時間がかかる。
そこでオンラインショップに参入するオーナーに、必要なスキルを提供するO.S.Pを立ち上げることを思い立った。しかもO.S.Pは、成功報酬制である。

手がけたショップの売上の中から、ケースバイケースだが、15%〜40%の報酬をもらう。
売上が低ければ、当然収入は減るが、ただ頼まれたモノを作るより、ずっとやり甲斐のある仕事だ。
このアイディアに興味を持ってくれた人の協力もあり、一昨年にはシルバー商品を扱ったショップを出店し、プレスリリースを打った。これがメルマガのジャパンビジネスニュースの目に留まり、記事になったところ、問い合わせが殺到したという。

そして昨年9月、オンラインショップをやっている人、これからやりたい人に向けてセミナーを開き、太田哲夫氏(1999年楽天市場shop of they earグランプリ受賞)、黒柳清氏(第3回日本オンラインショッピング大賞ベストECショップ賞受賞)、溝口明広氏(「日経BP社best shop」ランキング総合4位)、をはじめとする8人の「オンラインショップ界のカリスマ」と呼ばれる方々を講師に招いた。当時、これだけのメンバーを任意団体が集めたことは衝撃的な事で、業界内の注目を浴び、仕事が飛躍的に増えた。
このセミナーも、込山さんの発案で、その企画力・行動力には圧倒される。

この成功で、今までフリーでやっていた込山さんも、会社を法人にする決意を固め、今まで培ってきたネットワークで得た志を同じくする二人と、資本金300万で、「Win-and-Win.net」を立ち上げた。
長い間フリーでやってきたので、法人化して自分の意識を変える事が大変だったと言う込山さんだが、ビジネスを「楽しく出来ればいい」と笑って言う姿には、大変さなど微塵も感じさせない。
法人化して半年経った現在、「Win-and-Win.net」の運営店舗数は8店舗。他に、大手ショッピング・モール、ASP、女性向け携帯端末などのコンサルティングなども行っている。

また、全米7位を誇る検索サイト、アバウトドットコムの日本サイト、リクルート・アバウト
ドットコム・ジャパン(http://allabout.co.jp/shopping/onlineshopping/)からも声がかかった。ここは200以上のテーマを、それぞれその分野の達人が案内するという趣向のもので、込山さんはショッピングのカテゴリーを担当。今年2月のオープン時からショッピングの達人として登場している。

現在、「Win-and-Win.net」はノウハウに基づいたチェックシートを使い、ショップ選びも厳選されている。反対に製作者に対しても厳しい目を向ける。「きれいなページ」と「売れるページ」は違うということを分からない人も少なくないため、デパートの販売員など、「売る楽しみ」を知っている人に一からWeb製作を覚えてもらい、パートナーになってもらうなど、教育の方面にも力を入れている。

込山さんは、現在日本のオンラインショップは面白くないと言う。今までの常識を覆し、もっと面白い、楽しく買い物が出来るようなオンラインショップを作るためには、ショップ側はもちろん、お客様にも一緒に育ってもらえるようなネットワークを作りたいと考えている。
込山さんの力でオンラインショップの常識が変わる日は、そう遠くないかもしれない。

 
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